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藍染めソケットプロジェクト ② 生地選び

仮合わせを終えて仕上げの樹脂注型を行う準備が整い、いざKYOTO gishi*design様の工房へ!

当初は藍色一色の生地を使わせていただく予定でしたが、藍色の濃さの違いで数パターン、さらには絞り染めの技法で色々な柄を施した生地もご用意していただけるということで、H様が「樹脂注型の作業を見てみたい」とおっしゃったこともあり、工房までお越しいただいて一緒に生地選びもしていただくことになりました。

安田さんの説明を聞きながら生地を選ぶH様

藍染めした生地を義足ソケットに使用するメリットについて、とても興味深いストーリーがあるのでここでご紹介したいと思います。

藍染めを施した生地は、当然ながら乾いた状態で製品として出荷されるのですが、作家さんにとって最も生地が魅力的な色を見せてくれるのが、最終工程で生地を水洗いする時に水が浸み込んで深い藍色になり、水面に映る光も反射してキラキラと輝く瞬間なのだそう。安田さんが藍染めの師匠にソケットの試作品を見てもらった際、透明の樹脂が浸み込んだ生地が、その一番魅力的な藍の発色が蘇ったかのようだと言っていただいたそうです。私はこの話を聞いた瞬間、全身に鳥肌が立つほど感動したのを覚えています。

さて、話を元に戻しましょう。 私も間に入りつつ、H様が最終的に選ばれたのは絞り染めが施された生地でした。なかなかカッコいい!

前回の記事はこちら▶藍染めソケットプロジェクト ➀ 序章 – 義肢・装具の製作 冨金原義肢 (fukinbara-gishi.com)

次回の記事はこちら▶藍染めソケットプロジェクト ③ 樹脂注型 – 義肢・装具の製作 冨金原義肢 (fukinbara-gishi.com)

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