創意工夫 求められるものを考える

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タイダイ柄の義足ソケット

2015/04/29

今回は義足のソケットについて。
ソケットとは、断端を収納する部分のことをいいます。(下図は大腿義足の場合)

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ソケットの製作方法は、断端の型に対して積層材という繊維状の材料を重ねて被せていき、それに樹脂を染み込ませながら吸引成型するというものです。通常、樹脂には肌色の着色料を混ぜて足っぽく見えるように仕上げます。

これは、日本では義足を装着されるユーザー様の中に「義足を履いているように見られたくない」という心理があるため、製作者側も昔からこのような作り方をしているためだと思われます。

このように通常は肌色でソケットを仕上げます。

このように通常は肌色でソケットを仕上げます。

 一方、欧米では義足そのものをファッションの一部としてとらえ、あえて「魅せる」ような仕上げ方をした義足を履いているユーザー様が多く見受けられます。
日本でも、若い義足ユーザー様の一部からは「肌色以外にできませんか?」というご要望をいただくことがあります。
基本的には、着色料を変えることで色は違う色に仕上がりますし、一番表側にくる積層材に柄物の生地を使って、着色料を混ぜずに透明のまま樹脂を流せば、好きな柄に仕上げることができます。

 今回ご紹介する義足のユーザー様は、活動度の高い30代の男性で、前回もシャツの生地を使ってソケットを仕上げさせていただきました。今回義足の作り替えに当たってユーザー様が持ち込まれたのは、何とタイダイ染めのド派手なTシャツ。その生地を利用してソケットを製作させていただきました。

ご本人も楽しみにされていた仕上がりはこんな感じに。

今回製作させていただいた義足

今回製作させていただいた義足

初めは派手過ぎるのではないかとも思っていましたが、足部を取り付けて1本の義足として見てみると、なかなかカッコいいではありませんか!ご本人にも大変気に入っていただくことができました。

これからも、仕上がりにこだわった義足を製作していきたいと考えております。

 

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